ビジネスの世界ではプレッシャーが増すばかり

変化が速く、今までのやり方が通用しなくなってきているビジネスの世界では、経営者はもとより、すべての社員が重いプレッシャーを背負い…
・イライラしたり
・頭が混乱したり
・周りとの人間関係に悩んだり

など、本来の仕事に対して集中力を発揮するのが難しい状況にあります。

先進企業が取り入れるマインドフルネス

そこで注目され始めたのが『マインドフルネス』です。
『マインドフルネス』はGoogleが社内研修プログラムとして取り入れ、IT企業や先進的な企業を中心にどんどん社内に取り入れ始められています。

なぜ、このように『マインドフルネス』を企業が取り入れるのでしょうか?
それは、『マインドフルネス』が、単なるメンタルケアではなく、社員の生産性や創造性の向上という経営的課題の解決に一役買っているという成果が出てきているからです。

マインドフルネスに関する科学的研究

近年、瞑想中や瞑想後の脳の状況をMRIでスキャンし、脳にどのような影響があるかをなどの研究も盛んになり、マインドフルネスを科学的に調査する動きも活発になり始めています。

その研究者の一人であるアメリカのサラ・レイザー博士は、瞑想が記憶や感情をコントロールする海馬を活性化することを発見し、さらに研究を進めると側頭頭頂接合部分が大きくなっていることが明らかになり、思いやりや慈悲など、優しい気持ちに関する重要な機能が向上していることを発見しました。

欧米先進企業のマインドフルネスの事例

社員が高度な仕事を達成するために、研修や福利厚生の一環として、マインドフルネスを取り入れ成果を上げている欧米企業を紹介します。

Google(グーグル)のマインドフルネスの効果

  • ストレスが軽減され、仕事の生産性が上がった
  • 思いやりの気持ちが育ち、チームワークが向上した
  • チームの中で「素の自分」を見せることができ、お互いの信頼関係が高まった
  •  仕事のへの集中力が増し、対人間関係のストレスが減り、よりエネルギッシュに仕事をする人が増えてた
  •  リーダーが感情のコントロールができるようになり、感情的な判断ミスをしなくなり中期・長期的視点で、物事を考えられるようになった

インテルのマインドフルネスの効果

  • 社員の創造力や集中力が増し、ストレスが減ってより本来の仕事に没頭できるようになった
  • 瞑想によって、単にストレスが減るという効果が生み出されただけではなく、意識の明瞭さなどの能力向上にもつながり総合的にハイレベルのパフォーマンスが出せるようになった

マッキンゼー・アンド・カンパニーのマインドフルネスの効果

  • 瞑想を社員の幸福と健康を保つための新しい人材戦略と捉え、自社でマインドフルネスプログラムを開発し、社員に提供するのはもちろん、社外へも提供してみると、導入した企業で業績が伸びるなどの様々な効果が生まれた

ナイキのマインドフルネスの効果

  • 社内にリラクゼーションルームを作り、社員がいつでも瞑想できるようにすると、人間関係の揉め事などにエネルギーを費やすことが少なくなり、本来の仕事に多くのパワーを費やすことができる社員が多くなった

まとめ

組織は人間が集まってできている集団ですから、一人ひとりが持っているスキルも大事ですが、社員の心の状態、特にやる気や思いやりの気持ちがあるかどうかは、その企業の生産性の向上や創造性の向上に大きく影響します。

マインドフルネスの状態は、トレーニングによって誰でも手に入れることができるので、まずは経営者自身、リーダー自身が実践して、マインフルネスの効果を実感してみてはいかがでしょうか?