前回に引き続き、「孫の二乗の兵法」をお送りしています。

結果が出てない時は、自分のビジネスを俯瞰してみよう

まずは前回の振り返りを少ししますね。
以下、前回の抜粋です。

思ったような結果がなかなか出ない時は、目の前のことに追われ、部分しか見えずに、全体がみえてない可能性が高く、そんな時は「全体」をみるために「ビジネス法則」を活用して今の現状を俯瞰して全体をみましょう。
そして、数ある「ビジネス法則」の中でも「孫子の兵法」は多くの経営者が活用しており、その「孫子の兵法」に独自のエッセンスを加えて、報酬総額(年収)95億5800万円を得て、いまもなお、日本の実業家でトップを走り続けている孫正義氏が開発した「孫の二乗の法則」がわかりやすいので、その「孫の二乗の法則」を使って今の現状を俯瞰してみましょう。

というお話をしました。
今回は、現状を俯瞰して全体がわかって、次に何をするべきかを「孫の二乗の法則」にそってお話していきます。

方向性を決める「頂・情・略・七・闘」

今の現状を俯瞰して全体像が見えたら、次にやることはその現在地からどこへ向かえばいいのかの「方向性を決めること」を決めることが重要です。
その方向性を決めるポイントを「孫の二乗の法則」では「頂・情・略・七・闘」のキーワードで説いています。

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「頂」ビジョンを鮮明に思い描く

この「頂」は「山の頂上に登る前に頂上から見渡した景色を想像する」の意味です。
ポイントは山の頂上に登る前に想像するということです。
得意なことで収入を得て、どんな働き方をしたいのか?どんな生活を送りたいのか?
なんとなくというレベルではなく、鮮明にイメージすることが大切です。
そして、鮮明にしたイメージに最終期限を決めることと説いています。

さらに、孫正義氏は
「ビジョンなんて急には浮かばない。普段から考えてに考えて、考え抜かないと。2,3日考えて浮かぶようなものではない」
と言って、ビジョンは一度イメージして終わりではなく、常にイメージをしてブラッシュアップすることをしています。

「情」情報を徹底的に集めよ

「情」は情報の意味です。
ビジョンを思い描いたら、そのビジョンが本当に正しいのかを判断するために、情報収集することがとても大切と言っています。
これは「孫子の兵法」でも同じことを言っており、「情報収集者=患者=スパイ」を「国の宝」として扱うくらい重要視していました。

「略」戦略を考え抜け

「略」はビジョンを実現させるための「戦略」の意味です。
情報収集して、ビジョンが正しいと判断できたら、集めた情報を分析し、その中から、無駄なものを除去し、シンプルな戦略を立てることと説いています。
ここで戦略と戦術の違いにも触れておきますね。
戦略とは?
ビジョンに向かうための進む順路やシナリオ
戦術とは?
戦略の順路に沿った目標を達成するための具体的な手段実践的な計画

「七」七割の勝算を見極めよ

「七」は「七割の勝算」の「七」の意味です。
「孫子の兵法」では「算多ければ勝ち、算少なければ負ける」と説いていますが、これは勝負に打って出る時は、必ず「勝算」を計らなければならないと説いています。
しかし、絶対に勝てると保障されている戦いはありません。
孫正義氏は「五分五分だと勝負に出てはいけない」と注意し、さらに「九割」まで待っているとライバルに先を越され後塵を拝することになる。
だから「七割」の勝算を確信できた時に勝負に出るべきだというのである。と言っています。
その「七割」を判断するのは、自分の主観でしかありませんが、「七割ぐらいかな?」の主観ではなく、「七割以上はいける」という主観であることと言っています。

「闘」自ら闘って事を成せ

最後の「闘」は「いざ、勝負に打って出たらな徹底的に戦い抜く」という意味です。
志を立て、ビジョンを描き、情報を集めて戦略を作っても、行動しなければそのビジョンを実現することはできません。
ここまでの準備ができたら、「口先だけの評論家が何かを成し遂げることは、ありえない」勇気を持って一歩踏み出し行動しましょうと言っています。

まとめ

孫正義氏は「孫の二乗の法則」を基本にして、強烈な意志とバイタリティを持ち、いろんなチャレンジをして、報酬総額(年収)95億5800万円を得るまでになりました。
単純に孫正義氏の1000分の1の意志とバイタリティを持ったとしても年収995万8千円で年収が約1000万円です。
最後の「闘」でも書いてありますが、この「孫の二乗の法則」をただの知識レベルで終わらせるのではなく、得意を収入にする実践に使って、自分の可能性を思いっきり発揮させましょう!