全体像をわかって、方向性を定めたその後は?

「孫の二乗の法則」の第3回目は孫正義のオリジナルの「一・流・攻・守・群」を解説します。

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「孫の二乗の法則」の1段目で全体像が見て、2段目で方向性を定め、その次の3段目では、どうやってその方向性に進むのかの戦略を定めます。

その戦略を立てる時に重要なキーワードがこの3段目の「一・流・攻・守・群」になります。

このキーワードが戦略を立てる上で何が重要と言っているのでしょうか?

早速解説していきます。
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孫正義氏の戦略を立てるポイントとは?

「一」一番に徹底的にこだわれ

「一」は文字通り「一番」の意味です。

孫正義氏は一番に対して強いこだわりを持つことを求めています。
なぜならば、二番でいい、ましてや三番、四番でいいなどと思って、その事業に取り組んでも長くは続かないからです。

継続的に得意なことで収入を得る戦略を立てるなら、自分の得意なことが「売れる市場」を見つだし、その市場で圧倒的ナンバーワンになれる自信がある分野に取り組むことが重要です。

「流」時流に乗れ。時流に逆らうな

「流」は「時流」という意味です。「時流」は戦略に大きな影響を受けるので、「時代の流れに乗る」と「時代の流れに逆らわない」戦略にすることが重要です。
では、どうやって「時流」を正しく理解することできるのか?

それは「観見二眼(かんけんにがん)」を持つことと言っています。
「観見二眼」は、宮本武蔵の五輪書に登場する言葉ですが

人間は「観」の目と「見」の目の2つの目を持っていますが、戦いの時には「観」の目、つまり心の目で本質をみることを強くし、「見」の目、つまり五感覚の目で見えていることを弱くするのが重要

と説いています。
戦略を立てる時は、現象ばかりを見て自分の主観で「時流」を理解するのではなく、客観的に時代の本質をみる重要性を説いています。

「攻」あらゆる攻撃力を鍛えよ

「攻」は「攻撃力」の意味です。

攻撃力とひと口にいってもいろいろあります。
売れる市場を見つけ情報を発信する「マーケティング力」や、見込み客を顧客にする「営業力」や「仕組みをつくる力」そして様々な交渉を成功に導く「説得力」など収入を取るために必要な力はどんどん身につけ鍛えることを説いています。

「守」あらゆるリクスに備えよ

「守」は「守備力」の意味で、主にリスクマネジメントを意図しています。

得意なことを収入にしていく上で重要なリスクマネジメントは、資金不足を起こさないことです。
得意なことで商品を作成するための材料費や、ネットで情報を発信するためのパソコン、ホームページなど何かとお金は必要になります。
戦略として資金不足のリスクを回避することの重要性を説いています。

「群」単一ブランド・ビジネスで勝負するな

「群」は「群戦略」という意味です。

単一の仕事や事業だけでは、それが行き詰まった時に全く収入がなくなるリスクがあります。
このリスクを回避するには中心になる事業の周辺に、複数の仕事や関係事業を設置しておく必要で、どれかがダメになっても他の事業でカバーできるような準備をしておく戦略です。

得意なことを中心に収入を得れるようになったら、その得意なことに関連することで収入を得られる戦略をとりましょう。

まとめ

「孫の二乗の法則」の第3回目はいかがでしたでしょうか?

得意なことを収入にするプロセスを曖昧に進めるのではなく、この「一・流・攻・守・群」のキーワードを使って、自分がどうやって得意を収入にしていくかの戦略を立てて取り組めば、短期間で収入が得られるようになります。
面倒かもしれませんが、このキーワードを押させていきましょう。