頑張っているのに、なぜ結果が出ない?
得意なことを収入にするために頑張っていても、なかなか収入に結びつかなかったり、本業の仕事でもいい結果が出せなかったりしている時は、もしかしたら目の前の部分だしか見えておらず、あなたの本来の目的や仕事の全体像が見えていないのかもしれません。
部分ではなく、全体を観るためには?
そんな目の前の部分しか見えてない時に、ビジネス法則を知っているのと、知らないのとでは、結果が大きく変わってきます。
今回は、日本の実業家、資産家でソフトバンクグループの創始者として、ビジネスの先頭を走っている孫正義氏が独自で開発したビジネス法則の「孫の二乗の法則」をご紹介します。
この孫正義氏の「孫の二乗の法則」は、孫正義氏が20代中盤の頃に自ら開発した経営指針で、世界的に有名な兵法書「孫子」からピックアップした言葉に、孫正義氏が独自に考え出した「オリジナルの言葉」を組み合わせたものとして知られています。
下記が「孫の二乗の法則」です
今回から下記のシリーズで、この「孫の二乗の法則」を紹介していきます。
PRT 1:道 天 地 将 法
PRT 2:頂 情 略 七 闘
PRT 3:一 流 攻 守 群
PRT 4:智 信 仁 勇 厳
PRT 5:風 林 火 山 海
今回は「孫の二乗の法則」の土台の「PRT 1:道 天 地 将 法」を紹介します。
「孫子」を活用している経営者たち
「孫子」といえば、マイクロソフトのビルゲイツや上場企業の3割の経営者が傾倒していると言われている2500年前の兵法書です。
孫正義氏は、その兵法書を参考にした「孫の二乗の法則」を使って、新しい事業に挑んだり、苦難の壁を乗り越えて、今のソフトバンクグループを築きました。
「孫の二乗の法則」の土台である「道天地将法」
「道」まずは志を立てよ
ビジネスの現場では、常に判断や決断をしなければなりません。
そして、その判断や決断によって、ビジネスが発展するかどうかが決まります。
YesかNoか、進むべきか退くべきかなどを判断する基準、決断する基準、つまり「分け方」がとても重要です。
その「分け方」を孫正義氏は「志」と表現されています。
「天」タイミングを得よ
ビジネス活動をしていればチャンスが巡ってくるタイミングがあります。
そのタイミングを逃さずに、チャンスをつかむことはとても大切です。
そのタイミングを逃さないためには、「時代の流れ」という大きい観点からみている必要があります。
この「時代の流れ」をみていないと、いかに能力や才能があったにしても、ただの凡人として終わってしまいます。
「地」地の利を得よ
地の利の「地」の意味は2つあります。
それは単純にどこの地域でビジネスをするかということです。
情報や得られる人脈は、地域によって大きく変化します。
もう一つの意味はどの市場で戦うのか?
どの市場の顧客セグメントにあなたの得意なことを提供するのかはとても重要です。
「将」志を共有できるリーダーとチームワークできるか
「将」とい1文字で、将軍が備えるべき資質を表しています。
- 才知(才能と知恵。頭のはたらきが鋭いこと。)
- 誠心(偽りのない心。まごころ。)
- 仁義(広く、人が行うべき道徳。義理)
- 勇敢(勇気があり、物事をおしきってするさま)
- 威厳(堂々としていておごそかな様子)
これらの資質を自分が持つことはもちろん、この資質を持ったスタッフや仲間とチームワークができるかということです。
「法」継続して勝てる仕組み
孫子の兵法では、組織編成、指揮合図の規制、対象や軍官の職務上の責任、糧道と軍需品の管理の状況などシステムやルールを作ること伝えています。
これは、まぐれではなく継続的に勝率を上げていくために必要不可欠なものでもあります。
現実社会で言えば、ビジネスモデルやコンプライアンスなどがこれにあたるでしょう。
まとめ
日々の仕事に追われていると部分的なことに集中していると、本来の目的が見えなくなってしまい、最初にイメージしていた結果とは違う結果になってしまうことが多々有ります。
この部分的な視野が狭くなっている状態から一旦離れ、全体を観るためのツールとしてこの「孫の二乗の法則」などの法則やメカニズムを活用していくといいでしょう。
もし、あなたが今、目の前のことに追われていると感じていたら、この「孫の二乗の法則」などビジネス法則やメカニズムを活用して本来の目的、全体像を見直してみてはいかがでしょう