ビジネスの実践をどうやるべきか?
「孫の二乗の法則」の第5回目です。
今回でいよいよ最後の段です!
この最後の段は『風・林・火・山・海」で、実際に戦う時にどのように戦うかの「やり方」を示してものだと、孫正義氏は言っています。
では、早速解説していきます。
その前に今までの段を簡単に振り返ってみましょう。
「孫の二乗の法則」の
1段目で「全体像を把握」し
2段目でその事業の「方向性」を定め
3段目ではその方向性に進むための「戦略」を定め
4段階目では、リーダーの素養を示しました。
そして、今回の5段目は「孫氏」の言葉の中でももっとも有名な「風・林・火・山・海」です。
これは戦するときの「やり方」を言っています。
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孫正義氏はどのように戦っているのか?
「風」動くときは風のように速く
「風」は、「その疾きごと風の如く」でもよく知られているように、「軍隊が進撃するときは、疾風のように迅速でなくてはならない」という意味です。
ビジネスでアクションを起こす時の意思決定、実践行動のスピードが大事だということです。
「林」重要な交渉は極秘で進めよ
「林」とは「その静かなること、林の如く」が原文です。
孫正義氏は、「水面下で重要な交渉を進める時は、林のように静かに極秘に進めなくてはいけない」という意味で使っています。
実際の「iPhone」の国内販売権獲得、ダイエーホークスの買収に関しても極秘で交渉を進め、この「林」の戦術で買収を成功させています。
「火」攻める時は火のように激しく
「火」は「侵略すること、火の如く」が原文です。
「軍隊が攻撃する時は、烈火のごとく激しく」という意味で、燃え上がる火がすごい勢いで広がっていくイメージです。
ビジネスをスタートさせたら、間髪入れずに一気に攻め込まなければ、勝利は得られないということを言っています。
「山」ピンチに陥ってもブレるな
「山」は「その動かざること山の如く」が原文で、軍隊が動かない時は山のようであるという意味です。
ビジネスをスタートさせたら、臨機応変に対応することもあるが、ブレてはいけないもの、不動でなくてはならないものある。それは志である。という意味と、ピンチやスランプに陥ってもジタバタせずに冷静に問題に対処する不動心を持つことの重要性を意味しています。
「海」戦いに勝ったら相手を包み込め
この段の最後の「海」は、孫正義氏のオリジナルです。
「風林火山」の戦いが終わると、戦場は死屍累々としており、いつまた戦いが起こるかわからない、だから勝者は「広い、深い、静かな海」のような心で、すべてを受け入れ天下平定する必要があるという意味です。
ここまでやって初めて本当に勝ったと言えると言っています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
戦をする時、ビジネスする時には、「風と林」「火と山」のように対称性をしっかり持って、ビジネスをやっていくことが大切ということが読み取れると思います。
ぜひ、この対称性を意識して、実践されて結果を出してもらえたらと思います。