今のビジネスマンは『立ち止まること』がとても難しい

経営者やリーダーはもちろんの事、今のビジネスマンは『立ち止まること』が、とても難しくなっています。

人手不足で仕事は増える一方で、プライベートでも役割を果たさなければならない。
そして、将来に対して危機感から、今から勉強もしておきたいこともある。

「やること」「やりたいこと」がどんどん多くなってくれば、毎日自分を急ぎ立てることが当たり前になってしまい、いつの間にか『立ち止まってゆっくり考える』ことを忘れてしまう『前進中毒』になってしまいます。

前進中毒の環境の中で、結果を出し続ける方法

このような『前進中毒』になりがちな環境にいても、結果を出し続けている人たちはたくさんいらっしゃいます。

その人たちは『前進中毒』になれば、正しい判断をすることができないことを十分に理解しているので、あえて一旦立ち止まってじっくり考える時間を取って結果を出し続けているのです。

彼らは立ち止まってじっくり考えることで、「今、ここ」で洞察力を働かせさせ、複雑になっている頭の中を整理整頓しているのです。

Googleでは立ち止まるために、瞑想する時間を取り入れている

この「立ち止まる時間」をGoogleは「マインドフルネス」という形で全社的に取り入れ、常に革新を生み出し続けています。

Googleでは『g-Pause(ジーポーズ)』と呼ばれるグループがあり、そのグループは「立ち止まる時間」を取って定期的にマインドフルネス状態に取り組んでいます。
名前の由来はグーグルの「g」に、「停止」を意味する「Paise」を加えた造語です。

そのグループは、ある時間になると、社員たちが会議室へと入り、思い思いに坐蒲(ざふ)に座ったり、イスに腰掛けてガイドに従い10〜15分間の瞑想を始めます。
そして、この瞑想中に、自分の人生や仕事について十分に心を注ぐそうです。

瞑想よりも簡単に始められる『立ち止まる時間』の確保

しかし、いきなり社内で一人で瞑想をするのは勇気がいると思いますので、以下の簡単なことを実践しながら『立ち止まる時間』を取り入れてみてはいかがでしょうか?

マルチタスクを止める

パソコンが普及し、一度に複数の仕事をこなす「マルチタスク」が当たり前になり、次から次へと仕事が絶え間なくやってきて、私たちは前進中毒になっていまいます。
まずはその「マルチタスク」を一旦止めてみましょう。

一定時間、メールやLINE、FBなど通知をOFFにする

仕事をしている時にメールなどの通知が来れば気になって、意識がそちらに取られてしまい、中途半端な状態のまま前進中毒になってしまいます。
一旦通知をOFFにして立ち止まってみましょう。

1分間、手を止める

パソコンのキーボードを打ったり、書類を書いたりなど、私たちは仕事をする時は常に手が動いています。
この手を少しの時間止めるだけでも立ち止まることができます。

10秒間深呼吸をする

現代人の呼吸はとても浅い状態です。仕事中や休憩の時など、10秒でもいいので深呼吸をしてみましょう。深呼吸だけでもリラックスすることができます。

スマホを持たずに近くを散歩する

スマートフォンをいつも持っていると、ついフェイスブックやLINEやニュースアプリなどを見てしまいがちです。
立ち止まるためにスマートフォンは置いておいて、体を動かして五感覚でいろんなものを味わってみましょう。

まとめ

仕事をしていると、つい「緊急で重要な仕事」に集中していまい、「緊急ではなく重要な仕事」がどんどん溜まっていってしまいます。

忙しい毎日ですが、その中で少しの時間でもいいので、「立ち止まる時間」を設けて、自分の人生や働き方、仕事について心を注げる時間を設けてみましょう。

きっと何か発見があるはずです。