最近、女性で起業される方が増えてますね。
私のクライアントさんでも20代30代だけではなく、40代から起業を目指す女性が多くいらっしゃいます。
「子供の手が離れたから」など、40代の女性が起業を目指す理由はいろいろあると思いますが、起業の経験がないのでうまくいかないのではないか?と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
経済産業省の調べでは、女性が初めて起業する年齢は平均36.5歳。
さらに女性起業家のうちの約6人に1人が40代で起業しているというデータもあります。
なので、女性が40代で起業するのは決して遅くありません。
むしろ、40代だからこその経験が活きてくることもあります。
今回は「女性にとって40代は自分らしい起業をするチャンス!」というテーマでお伝えします。
この記事を読めば
- 女性起業の大きな流れ
- 40代から起業を目指す人たちの「不安」
- 40代で起業した「理由」
などを知ることができ、起業に迷っているのは自分だけじゃないと勇気が湧いてきます。
そして、起業する時の大事なポイントもわかりますので、起業への一歩を踏み出しやすくなります。
40代女性で起業を迷っている人の事例
ある起業したい40代女性の方からこんなご相談をいただいた事があります。
事例1:失敗したらどうしようと考え込む
以前から起業には興味があったのですが、子供が生まれる前まで会社員でいいお給料をもらっていて満足していたのもあり、なかなか起業に踏み出せませんでした。
しかし、子供が生まれて会社を辞めてから益々起業したいと強く思うようになりました。
40代になり、以前のようないいお給料をもらえる会社に就職するのは難しいのもあり、自分が思うように働くには起業しかないと思うのですが
「失敗したらどうしようか…」
「失敗した後、生活に困ったらどうしようか…」
など、マイナスのことばかり考えてしまいます。
でもいつかこの起業したいという気持ちを実現させなければ、この起業したい思いは墓場まで思い続けるだろうと思うのです。
他にもこんな方もいらっしゃいました。
事例2:慎重になりすぎてしまう
今の仕事に対する「モヤモヤ」と「何かしなくてはいけない」という思いにかられ起業するかどうかを考えています。
正直貯金は あまりありませんので、大きな起業というよりはプチ起業から始められたらと考えているのですが、慎重になりすぎていて何も決められない日々が続いています。
このまま事が運ばず終わってしまうと思うと死ぬとき後悔するくらいの勢いです(笑)
など、「起業しようか迷っている」「慎重になりすぎて事が進まない」という悩みを抱える40代女性の方は多いです。
そんな悩みを持ちながら、勇気を出して思い切って起業する女性の方もいらっしゃいます。
まずは、起業の現状からみていきましょう。
女性の起業の割合は過去最高!
日本政策金融公庫総合研究所の「2018年度新規開業実態調査」によると
起業時の年齢は「40代」が35.1%と最も高く、次いで「30代」が31.8%で、全体を平均すると43.3歳で起業しているということになる
起業した男女比は
男性 80.1%
女性 19.9%
となり
女性の割合は調査開始(1991年)以来最高の割合となっている。
そして、起業した動機の一番の理由は
「今までの仕事の経験・知識や資格を活かしたかった」が50.8%ともっとも多く
次いで「自由に仕事がしたかった」、「収入を増やしたかった」の順になっている。
という調査結果でした。この結果をまとめると…
- 起業時の年齢は40代が一番多い
- 女性で起業する人の割合が増えている
- 起業した動機は今までの仕事の経験・知識や資格を活かしたい
ということがわかります。
40代女性が起業を決める理由と職種
私が起業のお手伝いをしているクライアントさんの中で、起業した理由と職種をみてみると…
- 子供が独立し自由な時間ができたから、自分のやりたいことを仕事にしてみたい
- 子育てに縛られず自分の能力を社会に役立てたい
- 結婚(出産)を機に一旦仕事をやめてしまったけれどやっぱり仕事がしたい
- 会社でキャリアを積んだけれど正当に評価されないから独立したい
という方が多いです。
そして、この方々の起業した職種としては
コーチ | カウンセラー | ヒーラー |
コンサルタント | 英語接客 | 料理 |
ハンドメイド | ネイルサロン | エステサロン |
整体院 | フラワーアレンジメント | ベビーシッター |
ベビーマッサージ | 飲食店 | ネットショップ |
などの方々がいらっしゃいます。
その他に女性が起業を考えるきっかけとは?
その他にも女性が起業を考えるきっかけとして…
- 会社で頑張っているのに認められない
- 同期がどんどん退社していき、残るは苦手なお局様
- 自分も後輩からそんな目で見られるかと思うと居場所がない
- 自分の好きな事をできていない。。このままでいいのか
という考えがきっかけになって起業される方も多いです。
一見するとネガティブな考えのように受け取れますが、この考えをきっかけに自分のやりがいや居場所を作り出すために起業するのはいいことだと思います。
とくに日本は、女性の社会進出が遅れているので、20代では会社で大きな仕事を任されることは少ないでしょうが、40代になると社会経験も積めて、人生経験も豊富、しかも経験も体力、活力も十分と言えます!
まさに40代は起業するには最適な年齢だと思います。
そして、あなたが結婚されていれば、旦那様の収入で最低限の生活が出来るというのが起業のリスク回避にもなるでしょう。
さらに、子育てがある程度落ち着き、手も掛からなくなっているならば絶好のチャンスだと思います。
人生の折り返し地点にさしかかり、子育てなどが一段落するのを機に、別の人生へとかじを切るという選択もありだと思います。
では、起業の絶好のチャンスの40代女性が、自分らしい起業で成功するポイントをお伝えします。
40代女性が起業で成功するポイント
ポイント1:起業する「覚悟」を決める
少し強い言葉ですが、この「覚悟を決める」のはとても大事なポイントです。
しかし、ここで注意してもらいたいのは、今までの仕事の経験と知識、資格を活かして起業する場合は、いきなり大きな事業を考えないということです。
いきなり大きな事業ではなく、まずは「プチ起業」「週末起業」という形での「起業する覚悟を決める」のがベストだと思います。
何故なら、女性だけではなく男性にも言えることですが、今現在、会社勤めをしている場合、安定した会社からのお給料を断ち切らなくてはいけないと思うと誰でも不安になります。
そして結婚している女性の場合でも、旦那様がいくらサラリーマンで何とかなると言ってもなかなか踏み出せないと思うからです。
なので、いきなり大きな事業ではなく、まずは「プチ起業」「週末起業」という形から始めるのがベストです。
「今までの貯蓄がある方」や「旦那様の収入で生活できている方」は、プチ起業や週末起業で「自分らしく仕事をする!」と決めるところからスタートしてください。
ポイント2:自分の強みを書き出す
ポイントの2つ目は、自分の強みを書き出すことです。
今までの仕事の経験や知識、資格をなんとなく頭の中で思っているだけではなく、紙に書き出すことが大事です。
そうすることで、自分の強みを客観化できますし、気づいてなかった強みも発見できる可能性があります。
自分の強みを書き出しやすいように3つの質問をご用意しましたので、ここで読むのを止めて、紙とペンをご用意してください。
紙とペンが用意できたら、次の3つの質問に対する答えを書き出してみてください。
ここでの自己投資はズバリお金です。
今まで多額のお金をかけていることは、きっとその学びを通して得た知識や情報は膨大になっているはずですので、あなたの強みである可能性が高いです。
人から頼りにされるということは、あなたに問題解決能力があるので頼りにされているのです。
そのあなたの問題解決能力は、他人からみればとても商品価値があります。
ひとつのことを習得するための時間は1万時間必要と言われています。そして「継続は力なり」と言われる通り、長い期間、反復してきたことは、他の人と比べても抜きに出てる能力となっています。
書き出してみていかがでしたか?
この質問は一度書いて終わりではなく、何度か繰り返し取り組まれてください。
そうすることで、自分の強みを客観的に見れたり、気づいてない強みに気づくことができます。
まとめ:女性の40代は起業するチャンス!
私は資格やスキルを持った方の起業やプチ起業のお手伝いをしていますが、女性のクライアントさんが多く、その中でも7割以上の方は40代です。
そんな方々をお手伝いする中で、やはり40代という年齢は社会経験や知識も豊富でまだまだ体力もあるので、起業する絶好のチャンスだと感じています。
なので、40代で起業に迷われている多くの女性の方に、一歩踏み出していただきたいという思いで今回の記事を書きました。
女性活躍推進法が施行されて、企業の中で活躍する女性が増えているのと同じように、起業する女性も増えています。
「人生100年時代」が到来しつつある今だからこそ、40代の女性の方々がそれまでの社会経験や家事育児経験を生かして起業すれば、新しい可能性が広がります。
そして、起業の一歩を踏み出すためには、起業する覚悟を決めて自分の強みを客観的に見つけて、できるところから起業に取り組むことをお勧めします。
起業の経験がなくて不安に思っている40代女性の方は、今回の記事を参考にして自分の強みを活かした起業へ一歩踏み出してください!
今回の記事の中で紹介した自分の強みを掘り起こす3つの質問以外にプラス7個の質問を用意しました。
ワークシート形式になっているので、こちらをダウンロードして、まずは自分の強みから掘り起こしてください