あなたがネットビジネスで起業する方法を調べたことがあれば「ペルソナ」とか「ペルソナマーケティング」という言葉を目にしたことがあると思います。
ちなみに「ペルソナ」とは、あなたの商品やサービスの理想の顧客の1人のことです。

ペルソナマーケティングは、多くの成功企業で使われているマーケティング手法です。
日本でよく取り上げられる成功事例としては…

創業10年で急成長した「Soup Stock Tokyo」
Soup Stock Tokyoが創業10年で売上高42億円となる急成長をとげた背景には「秋野つゆ」という架空の一人の女性を作り上げ、その「秋野つゆ」一人を満足させることをコンセプトにマーケティングを展開していったのです。
スープストックtokyo

 

問い合わせ数30~40%アップした「MEN’s TBC」
TBCは男性市場の開拓に苦戦している時、架空の一人の男性を作り上げました。
三軒茶屋のワンルールマンションに住んでいる都内のA学院大学に通う20歳の男性を作り上げ、彼を満足させることをベースに、マーケティングを展開したところ、問い合わせ数が3割から4割上がる成果につながったそうです。

 

ペルソナマーケティングを取り入れて成功しているのは企業だけではなく、個人起業で成功している人たちもこのペルソナマーケティングを取り入れています。

今回は、前回の「エンドユーザーの定義」に続いて、エンドユーザーを更に具体的にする「ペルソナ作成」についてわかりやすく説明します。

「エンドユーザーの定義」に関してはこちらへ
[clink url=”http://kanakoto.com/kigyou-howto/end-user.html”]
この記事では、ペルソナをつくる目的やペルソナの作り方を事例を交えながらわかりやすく説明していきます。

そして、まだペルソナを作成してない方向けへ、簡単にペルソナが作れるフォーマットを用意しているので、記事を読んだ後すぐにペルソナが作成できます。

ペルソナをしっかりと作り上げれば、あなたのマーケティング活動に一貫性が出て、良質な見込み客や理想の顧客を獲得することができます

「ペルソナ」をつくる目的は、マーケティング活動の軸を作ること

ネットビジネスで起業する時にあなたが取りかかるべきことは、商品やサービスの見込み客を集めるマーケティング活動です。

そのマーケティング活動の軸を決めるのが「ペルソナ」です。

このペルソナはあなたの見込み客づくりのマーケティング活動の質を大きく左右するツールとも言えます。

なぜならば、ペルソナを作成するとこんな効果が出るからです。

  • ターゲット顧客が具体化するので、売り手目線ではなく買い手目線で顧客が何を望んでいるかを考えやすくなる
  • そして情報発信する時の基準ができる。例えば…
    • 商品やサービスのどの特徴を打ち出すか?
    • どんな言葉が響くか?
    • どんなメディアを使ってメッセージを届けるか?
    • ホームページのカラーをどの色にするか?
  • さらに見込み客づくりの活動でやるべきでないことも教えてくれます

具体的にこのような事例があります。

Web会員登録数が一年で5倍になった大和ハウス工業
ペルソナをデザインへの感度が高いユーザーに設定し、インテリア雑誌等に広告を載せたり、見学会を開催して、直接商品を見せることができるようにマーケティングを実施しました。
そしてペルソナのニーズに応えられるよう、商品自体のバリエーションを増やし、土地の広さにも柔軟に対応できるような商品設計し、前年対比5倍の問い合わせを獲得することができました。
大和ハウス工業

 

売れすぎて生産が追いつかない!ジャガビー
カルビーはジャガビーのペルソナを「文京区に住む27歳独身女性でヨガと水泳に凝っている」と設定し、ペルソナがよく読むであろう女性雑誌に広告を掲載したり、パッケージのデザインを落ち着いた色合いにするなどのマーケティング活動を行い、売れすぎて生産が追いつかない状態にまで成功しました。
ジャガビー

 

ペルソナを作って具体的に何が良かったか?

起業する時に必ずと言っていいほど「ペルソナを作りましょう」と言われます。

私もそのアドバイスに従い、起業する前にペルソナ作りに挑戦してみましたが、最初は何を考えればいいかわからず、ネットで検索しました。

検索してみるとたくさんのペルソナの作り方が書いてあり、すぐに取り掛かることはできましたが、正直なかなか面倒な作業でした。

しかし、この面倒な作業をしたおかげで…

  • ホームページのトップに載せる画像
  • サービスの特徴の強調ポイント
  • サービスの紹介文を作成する時の単語

などを考える時に

  • ペルソナの人が好む画像はどんなのがいいか?
  • ペルソナの人はどんなポイントを重視しているか?
  • ペルソナの人に話すとしたらどんな言葉が響くか?

など考える軸があったので、とても考えやすかったです。

なので、面倒くさがらずにしっかりペルソナ作成をする時間をとることをお勧めします。

ペルソナの具体的な説明

前回の記事で紹介した「エンドユーザーの定義」はあなたの商品やサービスの理想のお客様グループを作ることでしたが、ペルソナはそのエンドユーザーを定義した中から代表する個人を作ることです。

なのでペルソナは「エンドユーザー個人のプロフィール」を作り上げていきます。

例えば、理想のお客様の生活スタイルを理解するために…

  • 住んでいるエリア
  • 家族構成
  • 職業や職種
  • 年収

などを設定したり

その人の価値観を理解するために…

  • 目標や夢
  • 仕事上の課題
  • 生活での悩み

などの項目をA4用紙で1〜2枚程度にまとめます。
これが「ペルソナシート」と言われるものです。

ペルソナシートの作り方

ペルソナによく当てはまりそうな人が、周りにいればその人を参考にすると先ほどの項目は埋めやすくなります。
もし当てはまりそうな人がいなければ、あなたの想像で大丈夫です。
しかし、漠然と想像すると時間もかかってしまうので
下記のステップで進めると、短時間でしかもピントを外さずわかりやすく想像できます。

ステップ 1:最悪な顧客の特徴を想像する
ステップ 2:理想的な顧客の特徴を想像する
ステップ 3:ペルソナシートのデモグラフィック(年齢、性別、居住地、家族構成、職業など、人口統計学的なデータのこと)以外を書く
ステップ 4:一貫性を持たせて1人の人物像を書く
ステップ 5:デモグラフィックデータを書く
ステップ 6:顔写真を貼る。Googleでなんとなく合うような人を貼り付ける
ステップ 7:微調整する

まとめ

今回の話をまとめると…
個人でネットビジネスを起業する時には、時間や資金、そしてあなたの集中力は限られています
その限られた時間や資金、集中力を一点に集中させて効果を出すためには、まずはペルソナを作成して、しっかりあなたの理想のお客様の一人を設定することが必要です。

ペルソナを作れば、あなたは見込み客を効率的に集めることができ、理想とする顧客を獲得することができます。

はじめの一歩

今回はペルソナを簡単に作成するペルソナシートを用意しました。
まずはこのペルソナシートをダウンロードするところからスタートしてみてください。

 

ペルソナシートをダウンロードする