会社に入って5年〜10年勤めていれば、会社から「中堅どころだね」なんて言われ始めますよね。

そして…

「このままこの会社でいいのだろうか?」
「5年後、10年後に同じ仕事をしたいだろうか?」
「もっと自分を活かせる仕事があるのではないか?」

ほとんどの人が一度はこういう考えをするのではないでしょうか?

一度きりの人生ですから、自分で納得のいく仕事がしたければ、自分のキャリアプランを作っておくことは大切なことです。
しかし、いざキャリアプランを立てようと思っても、何から始めればいいのかわからないものですよね。

今回は、自分の能力を活かし人生を無駄にしない転職や副業、起業などのキャリアプランを作るのに役立つポイントをご紹介します。

キャリアプランとは?

そもそもキャリアプランとは、どのようなことなのでしょうか?
それは仕事や人生の中での自分の「経験・経歴」をどう作るかを計画することです。

終身雇用や年功序列が当たり前だった頃は、会社が用意した「経験・経歴」を積み重ねていけば、自然と給料は上がっていきました。

しかし、現代は会社は一部の大企業を除いては、あなたのための「経験・経歴」というキャリアプランは用意してくれていません。
そして、長く勤めていても給料は上がらないのが現実です。

だから、今の時代は、個人が積極的に自分でどんな「経験・経歴」を作るかを計画してくことが必要になのです。

キャリアプランは「自分自身のビジネスモデル」と考えるとわかりやすい

では、キャリアプランを考える時に、どんなことをポイントにおくと考えやすいでしょうか?
結論から言えば「自分自身をビジネスモデル化すること」です。

ビジネスモデルというと企業が持つものだと思いがちですが、「企業」を「自分」に置き換えてビジネスモデルを作る時のフレームワークでキャリアプランを「可視化」してみましょう。
そうすることで、自分の強みを活かした「経験・経歴」のキャリアプランを作りやすくなります。

例えば、技術者として8年の経験があり開発チームのリーダー的な役割をしていて、もっと自分の能力を活かせる環境があるのでは?と思い転職をしようとしていたとします。

その時に自分の持っている技術の知識の業務スキルだけではなく、コミュニケーション力や聞く力などのパーソナルスキルともいうべき資質についても棚卸ししていきましょう。

 

自分自身を棚卸しするのに役立つ「ビジネスモデル・キャンパス」

自分の業務スキル、パーソナルスキルの棚卸しするのに最適なフレームワークがあります。
それが「ビジネスモデル・キャンパス」です。

「ビジネスモデル・キャンパス」は起業や新規事業などをスタートさせる時に使われ、ビジネスの要素を9つに分け、その9つの要素のつながりをA4用意1枚にまとめ「可視化」して理解することができるツールです。

このツールを個人のビジネスモデルに置き換えたものがこちらです。

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先ほどの技術者の人をこのキャンパスに埋めてみるとこうなります

クリックすると拡大します

 

 

 

 

 

このようにビジネスモデルキャンパスを使い、自分自身を可視化してキャリアプランを作ると、戦略的なキャリアプランを作ることができます。

「ビジネスモデル・キャンパス」の9つの項目について

では具体的に「ビジネスモデル・キャンパス」の9つの項目について説明していきましょう。
この説明を読みながら、自分自身のことを棚卸ししてみてください。

1. 自分自身(関心・性格・能力、スキル)を知る

まずはあなた自身のことを記述します。

・あなたがの最も関心があることは何か?
・そもそもあなたはどんな性格?
(人に接するのが好き?・ひとりで黙々とやるのが好き・情報収集が好き など)
・あなたの生まれ持っての能力や経験して身につけてきたスキルは?
・今までで一番お金をかけてきたことは?

2.主な活動を書き出す

そして、今の仕事でのあなたならではの活動を書き出します。

・今現在、顧客にサービスを提供する上で、あなたが日々行わなければならない大事な活動は?
・組織内においてあなたならではの活動は?

3.誰の役に立つのか?(誰のどんな問題を解決できる?)を考える

その主な活動が誰のどんな問題を解決できるのかの観点で書き出します。

・顧客や組織内問わずあなたの得意なことや強みで、誰のどんな問題を助けることができますか?
・誰のニーズを満たすことができますか?

4.どのように役に立つのか?(具体的にどんなサービス)を考える

その役立つことを具体的にどんな仕事として助けられているのかを考えます。

・あなたは顧客や組織内にいる人をどのように助けていますか?
・具体的にどんな仕事をして助けられるのか?
・どんな形で提供してますか?

5.価値を認知してもらい届ける手段を考える

その具体的な仕事、サービスをどのような手段で知ってもらいますか?

・顧客や組織内であなたの仕事やサービスは、どうやって知られてますか?
(リアルな口コミ?ネットでの検索?)

・顧客や組織内であなたの仕事やサービスを、どうやって提供してますか?
(社内、訪問先)

6.コミュニケーションの取り方(どう関係性を築くか?)

あなたの仕事やサービスを購入(依頼)してくれた人たちと、どのようなツールを使い関係性を深めていきますか?

7.得るもの(あなたが手に入れるものは?)

あなたが顧客や組織内からに仕事やサービスを提供することを通して得るものは何でしょうか?

8.支援者・協力者(鍵となる協力者は誰?)

誰の協力があれば、あなたのサービスを提供できることができますか?

9.自己投資(何を投資する?)

あなたは仕事、サービスを提供するために、どんな投資をしてますか?(時間?お金?労力?)

まとめ

この9つの項目はすぐに「これだ!」という答えが出る項目もあれば、なかなか答えがでずに時間がかかったりする項目もあると思います。

あとやっているうちに面倒くさくなったり、疲れたりすることもあると思います。
※私は一気にはできませんでした(笑)

なのでこの9つの項目を一気に考えずに1日1つ考えていくのでもいいと思います。
もちろん時間をとって一気に考えても大丈夫です。

大切なのはまずはこの9つの項目の質問に対して、なんでもいいので自分の感じたこと、考えついたことを書き出してみることです。

書き出したことを読んでいるうちに、また新たなに気づくこともあります。
それを繰り返していくうちに自分自身を可視化することができ、あなたのキャリアプランが見えてきます。

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