生涯ひとつの企業に勤めることが当たり前ではなくなっている時代になり、働き方が多様化してプチ起業やフリーランス、サラリーマンや主婦の副業なども増えてきています。

しかし、毎月継続的に収益をあげられず、収入が多かったり少なかったりする人が多いのが現状ではないでしょうか。

これは継続的に収益をあげられる仕組みを構築してないことが原因です。

最近は飲食店でも「定額制」を取り入れ毎月継続的に収益をあげる仕組みに取り組んでいます。
例えば…

  • 【カフェ】coffee mafia(新宿) 月額2,000円
  • 【ラーメン】野郎ラーメン(東京ほか)月額8600円

などの店舗が継続的に収益をあげる仕組みづくりに挑戦しています。

このページでは、継続的に収益をあげられる仕組みの構築方法がわかるストックビジネスの教科書」の本の全体像とポイントを書いていきます。

この「ストックビジネスの教科書」を読むことで、あなたは、継続的に収益をあげる仕組みを理解できるようになります。

独立起業する前に勉強しておくことは?

私の意見は「継続的な収益を生み出す仕組みのつくり方」をまずは勉強してから独立起業することをお勧めします。

なぜならば独立起業したら、当然毎月決まった日に指定した銀行口座に給与は振り込まれませんから、自分で稼がなければ生活できなくなります。
そしてもし、独立起業して稼げない日が続けば徐々に焦り始め、正しい判断ができなくなってしまいます。

例えば、稼げない日が続き焦り始めると、手っ取り早くお金になる仕事に手を出し、気がつけば下請けの仕事ばかりが増えてしまい「働けども働けども我が暮らし楽にならず」という状況になってしまいます。
そして、来月もその仕事が取れるかどうかという不安も付きまとうことになるでしょう。

しかし、継続的な収益を生み出す仕組みをつくっていれば、あなたは事業を安定させながら成長させることができるのです。

成長している企業はストックビジネスを持っている

本書では「継続的に収益を生み出す仕組み」のことを「ストックビジネス」と呼んでいます

例えばセコムのような警備保障ビジネスはストックビジネスです。
「警備保障」を利用する人は毎月決まった額を支払いますので、仮に毎月新規契約が5件取れ続けるとすると、売上高は「5件→10件→15件」と売上が積み上がっていきます。

同じように毎月決まった額を払い続けるビジネスとして、ドコモやソフトバンクなどの携帯電話事業もあり、解約数が増えない限り売上はどんどん積み上がっていきます。

「ストックビジネスの教科書」をお勧めする理由

この著者は学者やコンサルタントではなく、自身で経営をされている実業家です。
なので、書いてある内容に説得力があり、ストックビジネスについて体系的に理解できます。

この本を読んですぐにストックビジネスができるというものではありませんが、どうやってビジネスを展開していくかの道筋が見えるので、独立起業する前に勉強しておいて損はありません。

私自身もこの本を読み終えてから、ストックビジネスに取り掛かっています。
現在(2017年)はストックビジネスを作るステップの1段階目が終わり、2段階目の既存のビジネスのストック化への取り組みをしています。

これがストック化へと取り組んでいるビジネスです。

どうやって継続的に収益を生み出す仕組みをつくるのか?

では、どうやって継続的に収益を生み出すストックビジネスをつくるのでしょうか?
まず「ストックビジネス」の定義からみていきましょう。

ストックビジネスの定義

本書では「ストックビジネス」を

1:継続的にお金が入る
2:ビジネス自体を売ることができる

この1と2の要素を持つビジネスを「ストックビジネス」と定義付けをしています。

(ストックビジネスの定義)
1:継続的にお金が入る
例:スポーツクラブ→ストック性が高い
生花店 →ストック性が低い

2:ビジネス自体を売ることができる
例:自動販売機 →ストック性が高い
カリスマシェフのお店→ストック性が低い

ストックビジネスをつくる3ステップ

ステップ1:「フロービジネス」を作る

「フロービジネス」とは「ストックビジネス」の真逆のビジネスです。
継続的な取引ではなく、一回のみの取引で終わるビジネスのことを「フロービジネス」と言います。
ストックビジネスを作る前に、まずは売れるフロービジネスを作るところからスタートです。

例えば、コーチングビジネスであれば、実際にコーチングを提供することです。

ステップ2:「フロービジネス」のストック化

フロービジネスがある軌道にのってきたら、そのフロービジネスをストック化できないかを考えてみます。

例えば、先ほどのコーチングビジネスであれば、月額制のオンラインサロンを開設して、コーチングを受講された人たちに情報提供をおこなうなどのビジネスです。

ステップ3:「ストックビジネス」を作る

このステップまでくれば、ある程度の実績とブランドができます。
そのブランド力とコンテンツの質を掛け合わせて、継続的に収益を生み出せるストックビジネスに取り掛かります。

例えば、コーチングビジネスで結果を出していれば、同じようにコーチングビジネスをやりたいと思っている人たち向けにデジタル教材を作成し販売してみるなどのビジネスが考えられます。

ストック性の高いビジネスモデル例

ストックビジネスのモデルは、一つではありません。
いろんな種類が考えられますので、本書に掲載されているビジネスモデルをいくつかご紹介します。

■定期メンテナンス型

掃除道具レンタル・観葉植物レンタル・定期清掃など、定期的にメンテナンスが必要なもの

■定期購入型

新聞や雑誌などの定期的に刊行されるものを届けるモデル

■教室型

英会話教室や塾など単発ではなく一定期間通う契約を交わすモデル

■会員制型

特定の会員だけにサービスを与えるモデル。
オンラインサロンや会員制クラブなど。

本の中でこの他に13種類のビジネスモデルと8つの課金モデルが紹介されています。

まとめ

結論としては、独立起業をする前にストックビジネスの仕組みを考えているのと、考えていないのでは、独立起業した後に大きな違いが生まれます。

ストックビジネスの仕組みを考えていなければ、収入の壁がすぐにやってくるでしょうし、仕組みを考えていれば、その収入の壁を越え続けることができます。

つまり継続的に収益を生み出すストックビジネスを作ることができれば、「働けども働けども我が暮らし楽にならず」という状況から脱出でき、ビジネスを安定的に成長させることができます

はじめの一歩

ストックビジネスを作り出すためにも、まずはストックビジネスの全体像とポイントを理解することが大切です。

まずはこの本にどんな内容が書かれているのかを、下記の目次で確認してみてください。
この目次を見れば、この本でストックビジネスの全体像とポイントがわかると理解してもらえるでしょう。

本の目次

はじめに:ビジネスがうまくいかないたった一つの理由
  • なぜ自分を酷使する「自家ブラック化」が起きるのか?
  • これからの時代、事業を成功させるために最も必要なこと
  • 「ストック」とは恐怖と戦うための武器
  • ビジネスを「ストック化」すれば事業はうまく回る
  • 「ストックビジネス」という言葉がセコムでは飛び交っていた
  • 全国250店舗有名ラーメンチェーン店のフラインチャイズ化を実施
  • ソフトバンクの成長の歴史は「ストック化」の歴史である
  • これからのキーワードはビジネスの「ストック化」
第1講 「ストックビジネス」とは何か?“理論編”
  • すべてのストックは不動産を目指す
  • ストック性の高さをどのように見分けるか
  • 最強の投資家バフェットは「ストック思考」で世界を見る
  • 「ストック思考」を身につけよう
  • 「17のビジネスモデル」と「8つの課金モデル」
  • ビジネスモデルと課金タイプを組み合わせる
第2講 ストックビジネスへの道
  • 【準備編】ビジネスに必要となるもの
  • 【理論編】商品デザインの作法
  • 【実践編】ビジネスの起こし方
  • 【図】リノベーションシート
第3講 ストックビジネスの収益構造を理解する
  • 「収益ユニット」はストックビジネスの神髄
  • 収益ユニットの3つの要因1
  • 収益ユニットの3つの要因 2
  • 収益ユニットの3つの要因 3
  • 【図】収益ユニットの概略図
  • 【図】フローとストックの比較
  • 【図】収益タンクの概念図
  • 【図】収益シュミレーター(概略図)
第4講 ストックビジネスを極める―
  • ストックビジネスは永遠ではない
  • チューニング・サイクルを回せ
  • 重要なのは「継続率」を上げること 〜チューニングの作法〜
  • 【図】チューニング・サイクルとは
  • 【図】やめさせない仕組みの一例
おわりに
  • 今日からストックビジネスを始めよう

 

 

商品:ストックビジネスの教科書 毎月継続的に収益をあげるビジネスのつくりかた
著者:大竹 啓裕
価格:定価1,728円

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